2018年01月19日
歴史と伝統を受け継ぎ、夙川の街で愛され続ける老舗の和菓子処『成田家』
今回の「かりれるくんがいく!」は、歴史と伝統を受け継ぎ、夙川の街で愛され続ける老舗の『成田家』さんにおじゃましたよ!
「成田家」3代目の奥 光男さんに取材を申し込んだよ!
今回取材に答えてくれてのは、「成田家」3代目の奥 光男さん。
創業以来、夙川の街で愛されていると共に、夙川を愛してやまない奥さん☆
夙川のことなら成田家さんの奥さんに聞け!というぐらいなんだよ。
平日にも関わらず、取材をさせて頂いているこの間にも、ごひいきにして頂いているお客さんが次々と訪れていたよ。
それでは、インタビューStart!!
成田家さんの創業当時の話だよ。
あまり気にしないまま、今日を迎えたのですが、昭和13年に夙川で創業しました。
実は、夙川で創業する前からお店を営んでいまして、明治31年より前から大阪の桜橋で代々お店をかまえさせて頂いてます。
昭和13年『夙川』で創業したころ、現在の三升もなかのことを 團十郎もなかと言っていたんですよ。團十郎もなかは、店の名前でもあったし商品名でもありました。現在でもその頃を知っているお客様から、團十郎もなかとしてお買い求め頂くことがあります。
当時のチラシだよ☆
この頃は市外局番等ないんよ。この番号にかけて、呼び出してもらうという当初の電話です。
このちらしは、たまたま友達の蔵を片付けていたときに出てきた、貴重な代物です。
3代目になります。祖父が和菓子について勉強をしてきたと聞いています。
お菓子作りに対しての想いを聞いてみたよ!
自然と和菓子職人の道を進んでいました。
ぼくが高校の時にはすでに、餡を炊くということを任せてもらっていました。
その頃からの流れで、周りは大そうなことのように言いますが、本当自然な流れで和菓子職人になっていました。ぼくらの時代は、親の店を継ぐことが多かったんよね。
現在は息子と2人でやっています。息子は調理師学校を卒業し、某洋菓子メイカーで勤めていたんですよ。でもまだ、ほぼ僕が作らせてもらってます。お店自体は母も含め、みんなで営んでいます。
やはり、味ですね。
変わったと言えば、当時は薪でしたが、今はガスで炊いていると言うことぐらいです。
お店と、インターネットです。
また、予約・地方発送も可能です。
和菓子の命『あんこ』
和菓子の命ともいえる餡(あん)。当店ではあずきの「色」「艶」「舌触り」などを基準に、北海道・十勝産の小豆を使用し、お店で全ての餡(あん)を炊いている自家製です。
餡の種類も3種類用意しています。
- 小倉あん(こしあんに粒)
小倉あんは、こしあんに砂糖と寒天と別でゆでた小豆を入れて、炊いたものを言います。(寒天は、も中の風味を損なわないように入れます。)
だから、「あん」自体はこしあんで、あんに小豆を炊いた状態の粒が入ってます。
こしあんにプラスして粒が入っていると言えば解りやすいかな。
ちなみに、『粒あん』はぜんざいみたいに炊いているあんのことを言うんです。
粒をゆでそのままお砂糖を入れ炊いた状態のあんを粒あんて言うんです。
本来あんと言えばこしあんなんよ。
元から小豆の粒が入っているわけではなくて、後から入れるんよ。例えば栗あんてあるでしょ。あんに栗が入っているのと一緒。小倉あんはこしあんに粒が入っている。
- 柚子あん(白あんに柚子)
ゆずは国産を仕入れ12月に1年分(500個ほど)を一つ一つ手ですりおろします。手間のかかる作業を丁寧にすることで、柚子の香りや「生き」が違います。
※柚子の皮を使った後は、果肉を使って食品作りをする方に寄付したりしてやくだてているんだって。また柚子の種は「ペクチン」という成分が入っていて美容に役立つということから、お譲りしたりもするそうだよ。
- 白あん(栗入り)
秋に国産の生栗を使用し、作ります。
この3種類は、長年の技術と勘で配合しています。
だいたねー、5日・6日ぐらいやね
風味を大切にしています。餡は「生もの」なので、どうしても賞味期限が短くなります。当店ではあえて保存料を使用せずに、成田家ならではの香りとコクと爽やかさを楽しんでいただけるようにと考えています。
成田家さんのお店の情報だよ!
9時~19時です。
毎週月曜日がお休みで祝日は関係ないです。
明治31年桜橋の交差点という所があるでしょ!その桜橋に歌舞伎ができたときに、杮落とし(こけらおとし)の千秋楽のときに配ったのが、成田家の最中なんです。そこからのお付き合いですね。
十一代目 市川 海老蔵さんのお父さんである、十二代目 市川 團十郎さんの襲名のときにも、楽屋に行きました。
今でも市川 海老蔵さんから、案内や年賀状が届くと見せて頂いたんだよ。
西宮神社の旬祭を彩る『とうかし』作り
えびす宮総本社の西宮神社では、毎月十日に斎行(さいこう)される旬祭『十日参り』が行われているんだよ。
その旬祭『十日参り』は、1月10日を除く、毎月10日に参拝者に限定120個の和菓子が配られるんだ。その時に参列者に配られるのが、「とおかし」というお菓子だよ。
そのお菓子を作っているのが、西宮市内の参加和菓子で構成されていて、その『とうかしプロジェクト』に参加しているのが成田家さんなんだよ。
また、そのお菓子は当日限りで各店舗でも販売していているので、西宮神社に参拝できなくても、購入可能☆
その日は店頭に赤いタペストリーが飾られているので、目印になるよ!
取材の最中に、お菓子を出してもらったよ☆ぼくがお菓子大好きなことを知って出してくれたんだ。
長年守り続けられる伝統の味。
味わい深く、口当たりもよく、今はお茶ですらペットボトルを利用したり、パック等を利用して急須で入れたお茶を飲むことがなくなってきたなか、お菓子も手軽に食べれるようにと考えられて作られていたよ☆
ごちそうさま☆
『成田家』奥さんの夙川愛
成田家さんの奥さんは、もう一つの顔をおもちで、以前夙川の街歩きの案内(ボランティア活動)や、街のイベントに参加し夙川の街のPRをすると共に認知度向上にも貢献していたとも教えてくれたよ。
この話からも、奥さんの夙川愛を感じることが出来たよ。
今でこそ夙川バルという街を盛り上げるためのイベントなど若いもんがしていることも教えてもらい、懐かしむような感じで「長いこと夙川にいるからしょうがない。」「ここで生まれ育ってきたから」と言う半分照れたようにも感じる言葉からも、夙川愛を感じることができたよ。
今回取材を受けて頂いて、本当にありがとう☆
取材を終えて
また、お店にぼくのおやつを買いに寄らせてもらいたいな♪
代表取締役: 奥 光男
住所:兵庫県西宮市羽衣町8-8
電話:0798-22-3189
追記
西宮市の銘菓を楽しんでみてね!
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